この記事では、動画の再生回数を伸ばすために見るべきアナリティクスのポイントを解説します。
結論から言うと、まず初心者が見るべきポイントは次の3つになります。
1.インプレッション数
2.クリック率
3.視聴維持率(平均視聴時間)
それぞれ、解説していきます。
アナリティクスのポイント①インプレッション数
インプレッションとは、動画のサムネイルがYouTubeのユーザーに表示されるたびに1回カウントされる指標になります。
あなたの動画を見てもらうためには、まずはYouTubeのユーザーで興味がありそうな人の画面に表示されなければ始まりません。
初心者で登録者数が少ない場合は尚更で、あなたのチャンネルのことを知らないユーザーにあなたの動画の存在を知ってもらうことが大切です。
その第1歩が、あなたの動画に興味があるであろうユーザーに動画のサムネイルが表示されることになります。
インプレッションとしてカウントされる場所が下記の5つになります。
・検索結果
・YouTubeトップページ
・YouTubeフィード(登録チャンネル、急上昇、履歴、後で観る)
・動画プレーヤーの右側にある【次の動画】(自動再生を含む)
・再生リストに含まれている動画
これらの場所でYouTubeユーザーに表示された回数がインプレッション数になります。
インプレッション数は多ければ多いほど多くの人に見てもらえる可能性が高くなります。
インプレッション数を見るためには、アナリティクスのリーチタブへ行ってください。
下記は、初期の頃の「三浦孝偉の部屋」のインプレッションと総再生時間の関係のデータになります。
登録者数がまだ500人に満たない時でしたが、インプレッション数は3.1万回となっています。
それでは、このインプレッション数を上げるにはどうしたらいいのでしょうか。
その答えは、「キーワード」になります。
YouTubeはあなたの動画がどんな内容であるのかをタイトルをはじめとするキーワードで判断しています。
あなたの動画を見たいと思う人は、どんなキーワードでYouTube検索をするのか、どんなことに興味がある人の関連動画やトップページに表示したいかを考え、それをタイトルや概要欄に意識して入れることで、インプレッション数を上げることができます。
現在のあなたの動画が、どんなキーワードで検索されているかは、同じアナリティクスのリーチタブの「インプレッションと総再生時間の関係」の下の「トラフィックソース:YouTube検索」に表示されています。
「三浦孝偉の部屋」のデータが下記になります。
ラグビー解説、ラグビー、
そして、この動画は日本対アイルランドの試合についての解説なので、
「日本 アイルランド」のキーワードもしっかりと入っています。
どんなキーワードで検索されたときに表示されたいのか、しっかり考えて、タイトルや概要欄にいれていきましょう。
こちらの特典も参考にしてください。
YouTubeSEOに効果的なタイトルのつけ方、説明欄の書き方
そして、インプレッションでガンガン表示されるようになったとして、次に重要となってくるのがクリック率になります。
アナリティクスのポイント②クリック率
あなたの動画のサムネイルが、興味があるであろうユーザーのYouTubeに表示されても、「クリック」されない限りは動画は見てもらえません。
なので、インプレッションで表示された次にポイントとなるのがインプレッションの「クリック率」になります。
下記が「三浦孝偉の部屋」のデータになります。
クリック率は、平均すると2~10%が一般的とされています。
そして、
このクリック率を上げるためにはどうしたらいでしょうか。
それは、「サムネイル」になります。
興味を惹くサムネイルであるのかどうか。
サムネイルについては、こちらの特典をぜひ、活用いただければと思います。
・デザイナーが教えるYouTubeで映えるサムネイルの作り方 (PDF)
そして、クリック率を検証していくことも大切です。
タイプの違ったサムネイルを意図的に使ってみて、クリック率に違いが出るか見てみるなど、クリック率が上がるサムネイルはあなたの動画の場合、どういったものなのかを、検証しながら探していってください。
そして、最後のポイントが、視聴維持率(平均視聴時間)になります。
アナリティクスのポイント③視聴維持率(平均視聴時間)
実は、この視聴維持率(平均視聴時間)が一番、コアな部分だったりします。
インプレッション数を上げることやクリック率を上げることも大切ですが、それはあくまでも動画を見てもらうまでの手段になります。
視聴維持率(平均視聴時間)は動画を見始めたユーザーがどのくらい視聴したのかの指標になります。
この数字が低ければ、ユーザーが期待したような動画ではなかったということになります。
視聴維持率をみるには、アナリティクスのエンゲージメントタブに行きます。
視聴者維持率の下の詳細をクリックしてみましょう。
視聴維持率がグラフとなっていて、どの部分が何%であるのか、その場面はどんな内容だったのかが一覧で分かるようになっています。
上記の例で言えば、始めて13秒で100%から72.7%まで視聴者が落ちたことを意味します。
動画の冒頭で急激にグラフが下降していたとしたら、その冒頭で視聴者の興味が薄れてしまったことになります。
動画の最初に音楽等を入れていたり、本題に入る前の話が長かったり、離脱の理由は色々とあるかと思います。
グラフの数字とその場面でどういったことを行っていたかを検証して、維持率を保てるような動画づくりに繋げていきましょう。
視聴者維持率のタイプのところを選択すると、もう一つ「相対的な視聴者維持率」のグラムを見ることができます。
相対的な視聴者維持率とは、長さが同程度のYouTube動画との比較になりますので、ぜひ、参考にしてみてください。
以上、動画の再生回数を伸ばすために見るべきアナリティクスのポイントを解説してきました。
1.インプレッション ⇒ あなたの動画をより多くのユーザーに表示させる
2.クリック率 ⇒ あなたの動画のサムネイルを興味を持ってクリックしてもらう
3.視聴者維持率(平均視聴時間)⇒ 見てくれた人が興味を持って長く見てくれる
ということが理想の流れになります。
各々の指標・数字を検証して、どんどんと再生回数を伸ばしていってくださいね。